競艇で返還される条件・ルールは？過去最高額・返還率・ランキングを解説！

どうも。ムサシです。

今回は、競艇の返還についてご紹介します。

競艇の返還について「レース」画像

競艇には、アクシデントによりレースが中止、もしくは選手が欠場となる場合があります。

そうなると購入した舟券代が無駄になると考えてはいませんか？

しかし、実際には購入した舟券代が戻ってくる場合があります。

知らずに帰ってしまうと、本来戻ってくるべきお金を受け取れず、損をする可能性が・・・。

そうならないためにも、この記事で紹介している競艇の返還についてしっかり把握しましょう。

返還という言葉の意味や条件やルール、返還率から過去最高額ランキングまでご紹介するので、損をしたくないという方はぜひ最後までお付き合いください。

今田武蔵

ボートレース・競艇予想ムサシ屋運営事務局運営責任者

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています！

1 競艇の返還とは？
- 1.1 返還金は税金の対象外
2 競艇の返還が成立する4つの条件
3 競艇の返還が起きた場合の弊害
- 3.1 オッズが再計算される
- 3.2 運営に多大な損失が生じる
4 競艇の1日のレースにおける返還率を調査
5 競艇における返還額ランキングTOP3
6 競艇の返還まとめ
- 6.1 無料予想で稼げる競艇予想サイトランキングTOP5

競艇の返還とは？

まず、競艇の返還という言葉の意味を確認しましょう。

返還とは、なんらかの理由により選手が欠場となった場合、購入した舟券代が戻ってくることを指す用語です。

競艇の返還について「レース」画像

例えば、1号艇を含んだ買い目に合計1,000円投票したとします。

レースがスタートすると、その1号艇がスタート違反により欠場。

購入した買い目は全て1号艇が含まれているので、不的中は確定です。

一見、この時点で舟券代の1,000円は無駄になったかのように思うでしょう。

しかし、返還対象だった場合は、購入した1,000円がそっくりそのまま帰ってきます。

返還対象となった場合は、購入した舟券を自動発払機に入れると舟券代を受け取ることが可能です。

購入した舟券を捨ててしまうと受け取れないので、投票した選手が欠場になっても捨てずに取っておきましょう。

また、該当レースの翌日を起算日として60日間を過ぎると返還を受け取れません。

ネット投票ならすぐに戻ってきますが、実際に購入した場合はその日のうちに返還手続きを済ますことをおすすめします。

返還金は税金の対象外

競艇に限らず、ギャンブルで一定額以上稼ぐと税金の申告が必要となります。

具体的には50万円以上の払い戻しを受け取った場合は、税金の申告が必要です。

もし、申告しない場合は脱税となり、処罰の対象となってしまいます。

では、返還で受け取った舟券代は税金の対象となるのではしょうか？

結論からいうと、税金対象にはなりません。

返還の場合は、払い戻しと必要経費が同額になるため申告対象外となります。

仮に50万円投票して、返還で50万円返ってきても税金の申告は必要ありません。

競艇の返還が成立する4つの条件

購入した舟券代が戻ってくることを指す用語の返還。

ただし、投票した選手が欠場になった時点で、返還となるわけではありません。

大きく分けて4つの条件に当てはまった場合に限り返還対象となります。

フライング
出遅れ
その他欠場
5艇以上の失格

ひとつひとつ返還が成立する条件について確認しましょう。

フライングによる返還

競艇は、フライングスタートというスタート方式を採用しています。

このフライングスタートは、コース場に設置された時計が0から1秒を指すタイミングに合わせてスタートラインを通過するというもの。

定められた時間よりも早くスタートラインを通過した場合、フライングとなります。

そうなった場合、フライングをした選手はその時点で欠場。

投票された舟券代は全て返還対象となり、購入者に返還されます。

出遅れ

定められた時間よりも早くスタートラインを通過するフライング。

それに対して、定められた時間よりも遅くスタートラインを通過することを出遅れといいます。

出遅れをした選手はフライングと同じく欠場。

そして、返還対象となり、舟券代は全て購入者に返還されます。

その他欠場

返還対象となるほとんどの理由がフライングや出遅れによるものです。

ただ、可能性こそ低いですが、以下の理由でも返還は成立します。

進入規則違反
装備、装着違反
展示不合格
待機行動中の落水・転覆・沈没・火災
スタート前、スタート時の著しい速度低下
スタート時の落水・転覆・沈没・火災・エンスト
病気・怪我など

ポイントとして、返還対象となるのはスタート前までのアクシデント・違反ということ。

スタート後の転覆、落水、エンストなどは返還対象ではないので覚えておきましょう。

5艇以上の失格

基本的に、スタート前までのアクシデント・違反による欠場が返還対象です。

欠場と似た用語として失格がありますが、似て非なるもの。

あくまでも、欠場が返還対象です。

失格は基本的に返還対象ではありません。

ただし、ある条件が揃うと失格でも返還対象となる場合があります。

それは、5艇以上が失格となり、レースが不成立となった場合です。

5艇が失格となると、競う相手がいなくなるので当然レースは成立しません。

よって、レースが不成立となり、投票した舟券は返還されます。

また、4艇が失格となった場合でも、3連単・3連複は不成立となるので、この2種類の賭け式に限り返還となるので覚えておきましょう。

競艇の返還が起きた場合の弊害

競艇の返還について「弊害」画像

返還が起きた場合、投票した方の舟券が不成立となります。

購入代金は戻ってきますが、予想に費やした時間が無駄になるでしょう。

それ以外にも様々な弊害が発生します。

次は、競艇の返還が起きた場合の弊害について確認しましょう。

オッズが再計算される

競艇の払い戻しは、舟券の売上から運営側の取り分25％を差し引いた、残り75％を的中者で山分けするという仕組みです。

もし、返還が起きた場合は、その返還分を舟券代から抜いた金額で再計算。

つまり、返還対象になる前よりも後のほうが的中オッズが低くなってしまいます。

欠場となった選手に投票せず的中した方にとっては損した気分になるでしょう。

それだけに、欠場となるような違反を犯した選手には厳しいペナルティが課されます。

運営に多大な損失が生じる

運営側の利益は舟券代の一部から賄われます。

よって、舟券代が返還となれば、運営の利益が少なくなるのは当然です。

人気薄の選手ならまだしも、投票数が多い1号艇などの人気選手が欠場となれば、運営側に多大なる損失が生じるでしょう。

このように、返還は投票者だけではなく運営側にも大きな弊害が生じます。

万が一に備えた制度ですが、なるべく返還となるないことを祈るばかりです。

競艇の1日のレースにおける返還率を調査

投票者だけではなく、運営側にも様々な弊害が生じる返還。

では、1日にどのくらいの確率で返還が起きているのか？

レース結果をもとに調査してみました。

調査対象は2023年2月28日に開催された全173レース。

173レースに対する返還数で変換率を算出したいと思います。

この日、返還があったのは全部で7レースでした。

よって、返還率は約4％です！

もちろん、調査期間が短いので正確とは言い切れませんが、この日以外も毎日一回はどこかしらの競艇場で返還が起きていました。

みなさんが投票した際にも返還となる可能性は十分にあり得るでしょう。

特に、天候が荒れてたり強風が吹くと返還はより多くなるので、注意してください。

競艇における返還額ランキングTOP3

投票数が多い選手が欠場するほど返還額が大きくなります。

そうなると、過去最高額が気になるところ・・・。

ということで、返還額が大きかったレースを調査し、ランキング形式にご紹介します。

まずは、第3位から発表！

第3位：2艇フライングで19億円返還「下関第16回笹川賞競走」

返還額ランキング第3位は、1989年に下関競艇で開催された笹川賞。

SGレースの優勝戦ということで、当時の実力者が一同に介しました。

待機行動で前付けする選手が多く、スタート隊形が大きく乱れます。

スタート距離が普段と異なるせいもあってか、1号艇と4号艇の2艇がフライング。

人気選手2名の欠場ということで、返還額はなんと19億3514万3500円になりました。

ネットが普及していない30年以上前のレースですが、返還額がかなり大きいのでこの頃から競艇はかなり盛り上がっていたようですね。

余談ですが、これがきっかけでSG優勝戦でフライングした選手は、向こう一年間SG斡旋停止のペナルティが課せられるようになりました。

第2位：SG開催が見送られるきっかけに「宮島第12回グランドチャンピオン」

返還額ランキング第2位は、2002年に宮島競艇で開催されたグランドチャンピオン。

3位に引き続き、歴代2位の返還額を叩き出したレースはSG優勝戦。

このレースは20年以上前のレースですが、いまなお競艇界の第一線で活躍する濱野谷憲吾選手が出場しています。

当日は、無風で波もなく、枠なりでレースはスタートしました。

しかし、まさかまさかの1号艇・2号艇がフライング。

1・2号艇に投票された24億3513万3800円が返還となりました。

第1位：4艇失格により過去最高返還額に「住之江第36回グランプリ」

返還額ランキング第1位は、2021年に住之江競艇で開催された住之江第36回グランプリ。

歴代最高返還額を叩き出したのは、一年を締めくくるビッグレース「競艇グランプリ2021」。

数年前のレースということもあり、この悲劇を覚えている方も多いでしょう。

このレースにおける1番人気は、グランプリまでに驚異の成績を残していた1号艇峰竜太選手。

単勝の事前オッズは1.0倍を記録するほど、人気が集まりました。

しかし、レースがスタートすると1号艇の峰竜太選手が第一ターンマークのブイに激突し転覆。

後続の2・3・6号艇も巻き込まれる形で転覆となり、4艇が失格する大事故に発展しました。

3連単・3連複が不成立となり、返還額は過去最高の41億1426万3700円を記録。

投票者していた方も残念ですが、運営側の被害は計り知れませんね・・・。

今後、このような悲劇が起きないことを祈るばかりです。

競艇の返還まとめ

今回は、競艇の返還についてご紹介しました。

返還は、購入した舟券代が戻ってくることを指す用語。

万が一に備えた大切な制度ではありますが、返還が起きると投票者・運営側の双方に弊害が生じます。

選手にも厳しいペナルティが生じるので、起こらないことを祈るばかりです。

しかし、1日1回は起きているのが現状。

なので、我々投票者は返還が起きないレースを予想して勝負するのが重要です。

しかし、返還を予想するのは、選手の成績以外にも天候や風速・波など様々な要素を検討する必要があるので非常に手間。

なので、競艇予想サイトを参考に勝負してみてはいかがでしょうか？

競艇予想サイトは、プロ予想師の買い目をサイト内にて無料で公開しているサイト。

出走表や競艇場の特徴などの基本データから、選手の成績や天候・風・波までありとあらゆるデータをもとに買い目を作成しています。

さらに無料で利用できるので、使わない手はないでしょう。

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