蒲郡競艇の特徴とコース傾向を完全網羅|水面設計・風・予想のコツまで徹底攻略

全国屈指の広大な水面を持つ蒲郡競艇は、基本的にインが有利な競艇場ではありますが⋯
スピード勝負の高速水面が故に、選手の力量次第ではイン以外の艇が上位入線する展開も多いです。
本記事では、蒲郡競艇の特徴やレース傾向を徹底分析し、予想精度アップに繋がる実践的なポイントを解説していきます。

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています!
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蒲郡競艇の特徴
蒲郡競艇の最大の特徴は、全国有数の広さを誇ることから「どのコースからでも上位入線が狙える高速水面」になっている点です。
さらに、『防風壁によって風の影響が少ない点』や『潮の流れや干満差がない点』が相まって、全国有数の静水面となっています。
その他、ナイター開催ならではの特徴も見逃せません。
ということで、蒲郡競艇の特徴がレースにどのような影響をもたらすのか見ていきましょう。
広大かつ穏やかなスピード水面
蒲郡競艇は「1マークのバック側」と「2マークのターン幅」が全国トップクラスの広さとなっています。

1マークがスタンド寄りになっていますが、バック側のスペースが広いため、どのコースからでも全速ターンを繰り出すことが可能。
そのため、コース毎の優位性よりも旋回技術やモーター性能が勝敗を左右する傾向にあります。

今田 武蔵
また、2マークのターン幅が広い点も見逃せません。
他場ではあまり目立ちませんが、蒲郡競艇では2マーク付近の逆転劇も多くなっています。
照度・気温・風向きの変化に注意
大前提、蒲郡競艇は他場と比べて、風や潮の影響を受けにくいとお伝えしましたが⋯
オールナイター開催となっているが故に、日没前後(1Rから12R)で照度・気温・風向きは大きく変化するのが特徴です。
- 照度:日没後は視界不良となり、思い切ったスタートが困難になる。
⇒コースの性質上有利なインの勝率が上がる。若手選手優位。 - 気温:日中は気温が高く、日没後は気温が下がる。
⇒気温が高い時はモーター出力が下がり、インが不利になる。
⇒気温が低い時はモーター出力が上がり、インが有利になる。 - 風向き:追い風はイン優勢、向かい風はアウト優勢になる。
⇒日中と日没後で風向きが変わりやすい。
このように、日中と日没後で照度・気温・風向きが目まぐるしく変化するため、レース傾向も大きく異なります。
特に、視界が悪くなる日没後は好スタートが決まらず、イン1着率が上がる傾向に。
視界の都合上、ベテラン選手よりも若手選手の方が有利になるのも日没後となっています。
これらのナイター特有の特徴は、蒲郡におけるレース別1着率データにも表れています。
▼蒲郡競艇のレース別イン1着率推移▼
レース | 1R | 2R | 3R | 4R | 5R | 6R | 7R | 8R | 9R | 10R | 11R | 12R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イン1着率 | 53.7% | 38.3% | 45.1% | 39.9% | 51.7% | 45.9% | 64.2% | 64.1% | 60.6% | 72.3% | 68.9% | 67.6% |
万舟出現率 | 19.2% | 20.5% | 13.4% | 16.6% | 16.4% | 18.3% | 15.3% | 13.0% | 22.6% | 16.3% | 13.3% | 17.3% |
1R目~6R目まではイン1着率が50%前後となっているのに対して、6R目以降のイン1着率は60%を超える水準となっています。

今田 武蔵
蒲郡競艇の水面特徴とレース傾向を徹底分析
蒲郡競艇の水質は汽水となっているものの、潮の流れや干満差はほとんどありません。
そのため、全国有数の静水面とされています。
ただ、『風向き次第でレース傾向が変わる点』や『水面設計上で有利なコースがある点』を踏まえると、一筋縄にはいかないのも事実。
これらの特徴を攻略して、蒲郡競艇の勝率アップに繋げていきましょう。
風向き次第でレース傾向が変わる
防風壁の影響で風が吹いていないように思えますが、実は水面上では年間を通して風が吹いています。
そのため、風向きの特徴を考慮せずに、レース傾向を攻略することはできません。
▼蒲郡競艇における風向き別連対率データ▼

- 追い風(北風):スタートから1マーク方向
⇒イン逃げが決まりやすく、内側有利。風速3m以内であればイン鉄板。 - 向かい風(南風):1マークからスタート方向
⇒インが弱くなり、アウトのまくり・まくり差し成功率アップ。波乱傾向。 - 右横風(東風):バックスクリーンからスタンド方向
⇒インが流れやすく、差し成功率アップ。特に4コースの差しが決まりやすい。 - 左横風(東風):スタンドからバックスクリーン方向
⇒内側艇がターンしやすく、イン優勢。風速が強くなるにつれイン逃げ率UP。
このように風向き一つでレース傾向は大きく様変わりします。
特に三河湾に隣接している蒲郡競艇は、1日を通して風向きが変化しやすい競艇場となっているため、リアルタイムで風向きをチェックするのがポイント。
予想の精度を上げるためにも、上記テーブルをいつでも見返せるようにしておきましょう。

今田 武蔵
気温・水温の差がレース傾向に直結
選手の実力やモーター性能が重要視される蒲郡競艇では、気温・水温の違いはレース傾向に直結します。
そのため、季節毎のレース傾向や特徴を知ることが勝率アップには欠かせません。
- 春(3月~5月):昼夜で気温の差が激しく、モーターの調整が難しい
⇒強い向かい風が多く、1コースの勝率低下・4コースが絡みやすい。 - 夏(6月~8月):水温上昇でモーター出力低下、イン逃げ率低下
⇒風向きが不安定なため、アウトが絡みやすく波乱傾向になりやすい。 - 秋(9月~11月):気温が下がるため、モーター出力が安定しやすい
⇒追い風が多く、イン逃げ率UP。ダッシュ勢の連対率が下がる傾向。 - 冬(12月~2月):冷気で空気密度が上がり、モーター出力が上がりやすい。
⇒追い風+穏やかな水面でイン逃げ率鉄板レースが増加。ダッシュ勢が苦戦。
比較的気温が高い春~夏はモーター出力が下がるため、年間で見るとイン逃げ率が下がる傾向になります。
その反面、インが出遅れた隙を狙った、4~6コースのまくり・まくり差しの成功率が上がるのがポイントです。
一方で、秋~冬は気温低下によってモーター出力が上がるため、イン逃げ率が上昇傾向に。
追い風が多くなる点も相まって、イン逃げ+アウト苦戦の傾向に様変わりするのが特徴です。
このように、季節毎の気温・水温の変化に応じて、レース傾向が変わる点は確実にマスターしておきましょう。
4コースが有利な水面レイアウト
広大な水面設計が故に、一見するとコース毎の有利・不利は無さそうに思えますが⋯
蒲郡競艇は4コースが有利な水面レイアウトになっています。

- ①1マークがややスタンドよりに設計されている
内側(1,2コース)はスタート後、ターン角度を大きく取る必要がある。
一方で、4コースは膨らまずにターンできる。 - ②バックストレッチが広いため、外を握っても伸びる
センターポールがスタンド側に寄っているため、バックストレッチが広い。
ターン後のゆとりがあるため、4コースは全速ターンできる。
1マークがスタンドに寄っているため、内側のコースはターン角度を取るために少し膨らむ必要があります。
ですが、4コースに関してはスタートから直進して、膨らむことなくターンに入ることが可能。
ターン後のバックストレッチにもゆとりがあるため、全速ターンで内側コースをまくりやすくなっています。

今田 武蔵
蒲郡競艇のコース別勝率データ
コース別勝率データを把握しておけば、予想の精度は格段に上がります。
ということで、1コース~6コースまでの各コースの特徴を順に確認していきましょう。
1コースの信頼度は全国平均と同じ
蒲郡競艇の1コース勝率は、全国平均の水準と遜色ない数値となっています。
ただし、番組構成や当日の天候・照度などの一定条件が揃っている場合は要注意です。
▼1コースの勝率が下がる条件▼
- 前半レース(1R~6R)
⇒番組構成上、1コースにB級選手が組み込まれやすい。 - 夏場のレース
⇒気温が高いとモーター出力が低下し、イン逃げ率が下がる。 - 向かい風(風速3m以上)
⇒スピードに乗りづらく、イン勢が不利になる。
蒲郡における前半レース(1R~6R)は、1コースにB級選手が入ることが多く逃げ切れないシーンが目立ちます。
その他にも、『夏場のレース』や『強めの向かい風が吹いているレース』の場合は、インを信頼し過ぎるのは禁物。
反対に、上記のような条件に該当しないレースであれば、1コースの信頼度を高めにするのがポイントです。
2コースの勝率は全国平均よりも低い
広大な水面を誇る蒲郡競艇では、2コースの勝率が全国平均よりも低い傾向にあります。
<コース別勝率(2コース)の全国平均比較>
項目(2コース) | 1連率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
全国平均 | 13.6% | 38.7% | 57.4% |
蒲郡競艇 | 12.2% | 35.9% | 54.7% |
2コースの全国平均と比較すると、1連率から3連対率はどれも平均以下の水準となっています。
その理由として挙げられるのが、下記の2点です。
- 1コースがターン時に膨らまないため、差しが決まりにくい。
- 3~5コースのまくり・まくり差しに巻き込まれやすい。
本来2コースの差しは、1コースがターン時に膨らんだ隙を狙う決まり手ですが⋯
水面が広い蒲郡競艇の場合、1コースがターン時に膨らまないため、2コースからの差しが決まりづらい傾向に。
さらに、3~5コースのまくり・まくり差しの成功率が高い点も2コースの連対率の低さに起因しています。
3,4コースのまくり・5コースのまくり差しが頻出
蒲郡競艇では、『3,4コースのまくり』と『5コースのまくり差し』が決まりやすくなっています。
特に、2コースにスタートやターンが苦手な選手が入った際は狙い目です。
▼蒲郡競艇における3連単出目ランキング▼
順位 | 出目 | 出現率 | 平均配当 | |
---|---|---|---|---|
1位 | 1–3–4 | 6.5% | 1,367円 | |
2位 | 1–2–3 | 6.5% | 1,262円 | |
3位 | 1–3–2 | 5.8% | 1,650円 | |
4位 | 1–2–4 | 4.4% | 1,436円 | |
5位 | 1–4–2 | 3.9% | 2,097円 | |
6位 | 1–4–3 | 3.3% | 2,229円 | |
7位 | 1–2–5 | 3.2% | 2,381円 | |
8位 | 1–3–5 | 3.1% | 1,905円 | |
9位 | 1–5–2 | 2.6% | 3,902円 | |
10位 | 1–4–5 | 2.5% | 2,818円 |
実際、3連単の出目ランキングTOP10を見ると、①-③-④の出現率が最多。
さらに、⑤コースが舟券に絡む割合も40%と高い水準となっています。
したがって、展示好走から3~5コースのスタートタイミングやモーター性能を加味した上で、舟券に絡むかを判断するようにしましょう。
6コースは向かい風時に有効
前述した通り、3~5コースの勝率が高い蒲郡において、6コースの出番は少ないですが⋯
一定の条件が揃った場合は、6コースの連対率が上がります。
- 風速3m以上の向かい風
- 2連率40.00以上のエースモーター
向かい風が強いレースの場合、インの勝率が下がり、ダッシュ勢のアウトが強くなる傾向にあります。
その上で、6コースがエースモーターを引いた際は、連に絡めるようにしましょう。
蒲郡競艇の特徴から分かる予想ポイント
蒲郡競艇で予想する際に注意すべきポイントは以下の3点です。
- 8R目以降はインが狙い目
- 展示をヒントに展開予想を立てる
- 迷ったら地元選手を狙え
具体的な予想ポイントを整理しながら、実践的な狙い方を解説していきます。
6R目以降はインが狙い目
蒲郡競艇の6R目以降のレースはインが狙い目となっています。
▼蒲郡競艇のレース別イン1着率推移▼
レース | 1R | 2R | 3R | 4R | 5R | 6R | 7R | 8R | 9R | 10R | 11R | 12R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イン1着率 | 53.7% | 38.3% | 45.1% | 39.9% | 51.7% | 45.9% | 64.2% | 64.1% | 60.6% | 72.3% | 68.9% | 67.6% |
万舟出現率 | 19.2% | 20.5% | 13.4% | 16.6% | 16.4% | 18.3% | 15.3% | 13.0% | 22.6% | 16.3% | 13.3% | 17.3% |
- 6R目以降はA1級がインに組み込まれやすい
- 視界不良になるため1コースが勝ちやすい
番組構成上、蒲郡競艇の1R~6R目まではB級選手がインコースに組み込まれるケースが多くなっています。
一方で、6R目以降に関してはA1級の実力巧者が組み込まれるレースが多いです。
そのため、手堅く的中を狙う場合は6R目以降のレースを狙うようにしましょう!
展示をヒントに展開予想を立てる
全速ターンが効く蒲郡競艇では、スタートタイミングの良し悪しが展開を大きく左右します。
ちなみに、スタートタイミングの良し悪しはスタート展示から見極めることが可能。

出典:ボートレース公式
上記のスタート展示の場合、①②⑤⑥号艇のスタートタイミングが良いことから、『中央凹み』となる展開予想を立てることができます。
こうして、大まかなレース展開の予想を立てることができたら、下記のテーブルとすり合わせるだけ。
横一直線 | 展開図 | インが優勢 | 「逃げ」「差し」が決まりやすいため、セオリー通りになりやすい。 |
---|---|---|---|
イン凹み | 展開図 | アウトが優勢 | 内側にスペースが生まれ「まくり」や「まくり差し」が決まりやすくなり、4~6号艇が有利に。 |
アウト凹み | 展開図 | インが優勢 | インが有利にレースを進めて、逃げきるパターンがほとんど。内側決着となりやすい。 |
中央凹み | 展開図 | インorアウトが優勢 | インの「逃げ」「差し」が決まりやすい。センターのスペースが空く分、アウトからの「まくり」「まくり差し」も決まりやすい。 |
各選手の実力に加えて、直前情報から確認できる『スタート展示』を参考に、展開予想を立てるようにしましょう。
迷ったら地元選手を狙え
蒲郡競艇は数少ないナイター開催となっているため、1日を通して照度・気温・風向きが変化しやすい競艇場です。
ゆえに、選手の間でも「蒲郡競艇の調整は難しい点」「傾向が1日の中で変わりやすい点」などが話題に上がるほど。
そのため、蒲郡競艇を地元とする選手が特に有利になる傾向があります。
実際、蒲郡でSGやG1開催の場合も地元勢の優出率が高く、池田浩二・磯部誠・平本真之などの地元巧者が好走するケースがしばしば。
判断に迷った際は、蒲郡に強い地元の選手を信頼するようにしましょう!
蒲郡競艇の特徴を理解して勝率アップを目指そう!
全国屈指の広大な水面を誇る蒲郡競艇は、「どのコースからでも上位入線が狙える高速水面」となっています。
その上で、ナイター開催となっているため、日没前後における照明・気温・風向きの変化など、ナイター場ならではの特徴も見逃せません。
今回ご紹介した蒲郡の特徴と予想ポイントを確実に押さえれば、今よりも勝率は格段に上がります。
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