【動画あり】競艇の出遅れ(L)の意味・原因やペナルティを徹底解説!
どうも。ムサシです。
今回は競艇の出遅れについてご紹介します。
レース結果を大きく左右するスタートは、選手にとっても我々投票者にとっても重要な場面です。
出遅れは、このスタートに深く関係し、知らずに勝負すると損をする可能性があります。
ということで、今回は競艇の出遅れについて徹底解説。
意味や原因、選手への罰則やペナルティ、返還など、出遅れに関することを徹底的に解説するので、ぜひ最後までお付き合いください。

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています!
競艇の出遅れ(L)とは?
出遅れは、スタートに深く関係しているため、まずはボートレースにおけるスタート方法について理解することが必須です。
競艇は、フライングスタート方式という独自のスタート方法でレースが展開されます。
このフライングスタート方式は、コースに設置されている大時計が0秒から1秒の間にスタートラインを通過するというものです。
そして、出遅れはスタートすべき時間から1秒以上遅れてスタートラインを通過することを指します。
実際のレースで出遅れが発生した場合、出走表や結果には(L)と表記されます。
では、この出遅れは発生したレースはどうなるのか確認しましょう。
競艇の出遅れが起きたレースは返還対象?
競艇で出遅れを起こした選手は失格となり、その艇が絡んだ舟券は全額返還されます。
そして、レース全体のオッズも返還された状態から再計算。
そのため、出遅れが起きたレースでは、レース直前とレース後で払い戻しが大きく変わる可能性があります。
出遅れは我々投票者や競艇場側にとってデメリットしかありません。
よって、選手にはそれなりの厳しい罰則が…
具体的なペナルティ内容については次で詳しくご紹介します。
競艇の出遅れをした選手への罰則・ペナルティ
先程も紹介しましたが、出遅れを起こした選手は失格となります。
それに加えて、斡旋停止処分が下され選手は30日間レースに出場することができません。
更に、一定期間中に出遅れが2回続くと「即日帰郷」となり、レース直後から斡旋停止となります。
レースに出られなければ収入源がなくなるため、選手にとっては由々しき事態です。
4期の通算出走数が60未満になってしまえな強制引退の対象ともなるので、出遅れは選手にとって非常に痛手。
その他にも出遅れ回数があまりにも多い選手は、訓練学校で再訓練の受講を受けるなどのペナルティも設けられています。
ファンからすると「罰則があまりにも重いのでは?」と感じますが、競艇における出遅れは多くの方にデメリットが生じるのでそれだけタブーということです。
ただ、あまりにも強風の状況下で行われたレースや他艇との接触が原因で出遅れが発生した場合は選手責任外となり、罰則の対象外となります。
競艇の出遅れの原因について
競艇の出遅れは我々投票者にも大きく影響を及ぼします。
そのため、出遅れの原因を把握し事前に予想することが重要です。
ということでここからは競艇の出遅れの原因についてご紹介します。
競艇の出遅れの原因は大きく分けて以下の3つ。
- 天候による影響
- 選手自身のミス
- トラブル・アクシデント
最低限この3つを押さえておけば、出遅れを事前に予想できるので必ず把握しておきましょう。
出遅れの原因①「天候による影響」
競艇のコースはすべて屋外に設置されています。
そのため、天候の影響を受けるのは言わずもがな。
中でも風は出遅れに大きく影響を及ぼします。
特に、向かい風は普段よりもスピードが出にくいため出遅れが発生しやすいです。
なので、向かい風が強く吹くレースでは、出遅れが発生するということを加味して予想することが重要となります。
中でも、女子選手やルーキーはスタートを苦手としている選手が多いので注意しましょう。
出遅れの原因②「選手自身のミス」
選手自身のミスも、出遅れの原因の一つです。
舟をコントロールすることができずスタート前で転覆を起こせば、スタートタイミングに間に合わず出遅れてしまいます。
ただ、転覆は選手自身のミスとはいえ、これも天候が原因となることも多いです。
特に、高波が発生していた場合は転覆が起こりやすくなるので注意しましょう。
その他には選手が勘違いしていて出遅れレースも…
これは予想することは極めて困難ですが、スタートが重要と言われている競艇においてもこのような事象が発生するということを覚えておきましょう。
出遅れの原因③「モーター性能・アクシデント」
ボートはモーターを用いて推進しているため、そのモーター性能やアクシデントも出遅れの原因の一因です。
競艇場が所有するモーターはそれぞれ性能が異なります。
出足が悪いモーターの場合、スピードに乗るまで時間がかかりスタートに遅れるということも考えられるでしょう。
モーター調整や整備によって出足の悪さを多少改善することができますが、モーター交換直後なら調整ができないので、出遅れが発生しやすくなります。
ただ、そのようなケースはかなり稀で、いくら性能の悪いモーターを引き当てた選手でもスタートに出遅れるようなことは滅多にありません。
多くの場合は、エンストなどのアクシデントによるものが出遅れの原因です。
特に、プロペラと水の間に空気が入り空転し推進力を得られないキャビテーションと言われる現象が発生した場合は出遅れが発生しやすくなります。
引き波を受けるとキャビテーションが起きやすいので、2号艇が差し3号艇が捲りにいくなど引き波が発生しやすい展開を予想し勝負しましょう。
競艇の出遅れが起きたレースを動画で解説
では、実際に出遅れが起きたレースを動画を用いて解説しています。
競艇で長らく勝負している方でも驚くような出遅れがあるので、ぜひ目を通してみてください。
全艇出遅れでレース不成立
まず紹介するのは、2011年5月30日に津競艇で行われた一般戦8Rです。
この日は、台風が接近していて、波浪警報が発令。
強風が吹き荒れていて安定版をつけてのレースとなりました。
レース時の風向きは向かい風だったため、出遅れが高確率で発生しそうな条件下でレースが開始。
待機行動を終えスタートラインに一斉に走りだしましたがあまりの強風でボートが進まず、全艇がスタートタイミングに間に合わず出遅れとなりました。
動画を見てもコースが海の沖合に感じるほど高波が発生していることが分かります。
これは選手の技量の問題ではなく、むしろこのような悪条件でレースを開催した運営側に責任があるという声が多数寄せられました。
もちろん、この出遅れは選手責任外なので、罰則やペナルティは課されていません。
G1レースでよそ見をしてドカ遅れ
次に紹介するのは2021年4月1日に住之江競艇で開催された【G1】太閤賞11R。
重賞レースの中でも賞金額が高いG1レースなので、選手にとって非常に重要なレースです。
そんな中、1号艇で出走した濱野谷憲吾選手はピット離れの際によそ見をしていて大きく出遅れてしまいます。
動画を見ても他の選手たちとは全く違う方向を見ていることが分かります。
慌ててスタートした濱野谷憲吾選手は、なんとか前付けをしてインコースを死守。
しかし、慌ててレバーを握ったこともあり、かなり深いインスタートとなってしまい、加速が足りず大きく出遅れました。
出遅れ判定はありませんでしたが、現地では濱野谷憲吾選手に対する怒号が凄かったそうです。
濱野谷憲吾選手はA1級に在籍し、数々のレースで活躍しているトップレーサーなので、このようなことは今後起こさないように注意してほしいところですね…
競艇の出遅れまとめ
今回は、競艇の出遅れについてご紹介しました。
紹介した出遅れに関するポイントをまとめておきます。
- 出遅れはスタートタイミングに1秒以上遅れること
- 天候・選手自身・アクシデントが原因で出遅れが起こりやすい
- 出遅れが起きた場合は返還対象となる
- 選手責任外の場合は罰則はない
出遅れは選手はもちろん、我々にも大きな影響を及ぼす行為です。
知らずに勝負をすると損をする可能性があるので、必ず理解し事前に予想してから勝負しましょう。
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