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福岡競艇の特徴とコース傾向を完全網羅|風・干満差・予想のコツまで徹底攻略

福岡競艇の特徴とコース傾向を完全網羅|風・干満差・予想のコツまで徹底分析

博多湾と那珂川の狭間に位置する福岡競艇は、干満差や風の影響を受けやすいため、1号艇が逃げ切れないケースが多いです。

それ故に、全国的にみても「荒れる競艇場」となっています。

本記事では、福岡競艇の特徴やレース傾向を徹底的に分析し、予想に役立つポイントを解説していきます。

今田武蔵
監修

ボートレース・競艇予想ムサシ屋運営事務局運営責任者

今田武蔵

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています!

長谷川州和
協力者

元競艇予想サイト運営者・競艇コンサルタント

長谷川州和

大学卒業後、IT企業にてマーケティングに従事。その後、競艇の魅力に目覚め、自ら競艇予想サイトを立ち上げ運営。独自開発したAIを用いた予想で、累計1,000人以上のユーザーを集める人気サイトへ成長。その後、運営を他社に譲渡し、現在は競艇業界全体を盛り上げるコンサルタントとして活躍中。

福岡競艇の特徴

福岡競艇の最大の特徴は、1マークが狭いことから「イン艇が旋回で膨らみやすく、差しが決まりやすい構造」になっている点です。

さらに、河口に位置することから「干満差」や「風」の影響を受けて、複雑なうねりが発生する点も特徴となっています。

実際に、それぞれがどのように展開を左右するのか見ていきましょう。

狭い水面と独特なレイアウト

福岡競艇は、「1マークのターン幅」と「2マークの奥行き」が狭くなっています。

福岡競艇 水面設計の特徴

特に、1マークがスタンド側に寄っていることからターン幅が狭く、インが窮屈なターンを強いられるケースが多発。

この隙を狙って、センター勢の差し・まくりが決まりやすくなっています。

執筆者画像

今田 武蔵

イン1着率は全国平均55%と同等ですが、2,3コースの1着率は全国平均よりも高いです。

さらに、2マークの奥行きが他場よりも20m短くなっているのもポイント。

助走距離が十分に取れないため、ダッシュ勢がスピードに乗りづらい傾向にあります。

うねり・引き波による難水面

福岡競艇を攻略する上で「独特なうねり」と「引き波」は欠かせません。

  • 1マーク付近のうねり
    ⇒まくり成功率が大幅減。セオリー通りの決着になりやすい。
  • 2マーク付近の引き波
    ⇒2マークを先行した艇が巻き込まれる。逆転シーン多発。

「うねり」が発生している場合、外側からの全速ターンが流れやすくなり、まくり成功率が大幅に低下。

その場合、1コースの逃げや、2コースの差しが狙い目です。

また、ピットがスクリーン側にある福岡競艇では、2マーク付近に「引き波」が残る傾向があります。

「引き波」に巻き込まれた艇は、キャビテーション(空転し減速する)を起こしてしまうため、上位入線が困難になってしまいます。

執筆者画像

今田 武蔵

うねり」や「引き波」の影響が複雑に絡み合う点こそが、福岡競艇が難水面と言われる所以です。

福岡競艇の水面特徴とレース傾向を徹底分析

博多湾と那珂川の間に位置する福岡競艇において、「干満差」と「風の影響」は無視できません。

そこで、満潮時や干潮時はもちろん、風によるレースへの影響を徹底的に分析していきましょう。

潮の満引きによって傾向が変化

福岡競艇の水質は海水と淡水が混じり合う汽水ではありますが、博多湾の潮流によってレース傾向は大きく変化します。

満潮・干潮はリアルタイムで大きく変化するため、レースの時間帯によって展開傾向も大きく様変わり。

▼福岡競艇周辺の潮見表(例)▼

ボートレース福岡競艇周辺の潮見表

出典:釣割(福岡ボートレース場の潮見表

  • 干潮時:水面が安定した静水面
    ⇒スピード重視の展開となり、まくり・差しが決めやすい傾向

  • 満潮時:水面が不安定な難水面
    ⇒スピードが出しづらくなるため、インが有利になる傾向

リアルタイムで潮流が大きく変化する点はもちろん。

干潮時と満潮時におけるレースへの影響を把握しておくことが福岡攻略のポイントです。

季節ごとの風が展開を左右

福岡競艇は、年間を通じてスクリーン側からの「左横風」が吹いているのが特徴です。

しかし、季節毎に風向きや風速の傾向が変わるため、レースへの影響も季節毎に異なります。

季節別の風傾向

  • :南西の穏やかな風が多く、レースへの影響は少ない。1・2コースの勝率高め。
  • :北東からの風が多く、スピードが出にくい。ダッシュ勢が舟券に絡みやすい。
  • :スクリーン側からの北風がメイン。一日を通して風の変動が大きい時期。
  • :南西からの追い風が多く、インが有利。イン1着率が最も高い時期。

春・夏・冬は季節毎に風の傾向が出ていますが、秋に関しては要注意。

一日を通して風向き・風速が変わりやすい季節なので、直前情報を加味した上で予想に活かすのがポイントです。

センターの差し・まくりが決まりやすい傾向

福岡競艇は、インとアウトが不利な反面、センターコースが有利な水面設計となっています。

福岡競艇の水面構造上の特徴
  • ①センターポールからの振りが大きい
    ⇒インが斜めに走る分、他のコースよりも距離が長い。

  • ②1マークのターンスペースが狭い
    ⇒インはターンしづらく、2,3コースの差し・まくりが決まりやすい

  • ③他場よりも助走距離が20m短い
    ⇒ダッシュ勢がスピードに乗りづらく、不利な展開に。

インコースが思い切ったターンがしづらいため、ターンにゆとりのある2コースや3コースが差し・まくりを決めやすい構造になっています。

その上で、助走距離が短いことからダッシュ勢が上位入線しづらい福岡では、必然的にセンターコースが有利です。

福岡競艇のコース別勝率データ

コース別勝率データを押さえておけば、展開の傾向や狙い方の精度がグッと上がります。

そこで、1コース~6コースまで、各コースの特徴を順番に確認していきましょう。

1コースの信頼度は全国平均と同じ

福岡競艇の1コース勝率は約57%と、全国平均の55%と遜色ない数値となっています。

▼福岡競艇の出目ランキングTOP10▼

順位 出目 出現率 平均配当
1位 8.2% 1,155円
2位 6.6% 1,383円
3位 6.0% 1,231円
4位 4.9% 1,475円
5位 3.8% 1,949円
6位 3.7% 2,069円
7位 3.5% 2,007円
8位 2.7% 2,540円
9位 2.4% 2,363円
10位 2.4% 3,086円

出典:艇国データベース

実際に、福岡競艇の出目ランキングを見ても、1コースの先着が多くなっていますが⋯

インが強い競艇場と比較すると約7%劣るため、インを信頼し過ぎるのは禁物。

1マークのターン幅が狭いことから、インが思い切ったターンができず、2・3コースの差しやまくりが決まりやすくなるからです。

また、1マーク付近にうねりが生じた際もインが流れやすい傾向にあります。

そのため、1,2,3コースに入る選手の実力を比べた上で、インが逃げ切れるのかどうかを判断するのがポイントです。

執筆者画像

今田 武蔵

1コースの勝率だけで判断してしまうと、『福岡競艇=インが強い競艇場』と誤認しがちです。数値以上にインが飛びやすい競艇場である点は押さえておきましょう。

2〜4コースの差し・まくりが頻出

2~4コースはターンスペースを十分に確保できるため、他場よりも差し・まくりが決めやすくなっています。

特に1コースが出遅れたり、ターンで隙を見せたりした際は、2~4コースの攻めが有効です。

実際、1コースが有利と思われがちな福岡競艇では、万舟券において2~4コースの組み合わせが最多となっています。

▼「2~4コースの組み合わせが多い」▼

順位 出目 出現率 平均配当 回収率
1位 2.43% 21,481円 499%
2位 2.39% 22,382円 482%
3位 2.33% 16,320円 324%
4位 2.25% 19,573円 388%
5位 2.19% 20,773円 389%

どの出目もまくりがほとんどで1号艇は着外になりやすいことから、234ボックスは非常に効果的です。

そのため、展示航走でのSTや旋回技術を確認した上で、2~4コースが上位入線できるかを判断しましょう。

5・6コースは波乱時に急浮上

1コースが全国平均と同等、そして2~4コースの勝率が全国平均よりも高い福岡競艇では、5・6コースの出番は少ないです。

しかし、ターン幅が狭い1マーク付近で内側の艇が攻防戦を繰り広げた場合、アウトコースが上位入線するケースもしばしば。

特に、以下の条件の場合は内側の艇が飛びやすく、アウトコースの連対率が上昇します。

アウトコースの連対率が上がる条件

・干潮時の静水面+追い風(5m以上)

・向かい風(5m以上)

・波高6cm以上の満潮時

そのため、上記の条件に該当するレースに限っては、外側選手の力量を加味した上で舟券に絡めるようにしましょう。

福岡競艇の特徴から分かる予想ポイント

福岡競艇で予想する際に注意すべきは次の4点です。

  • リアルタイムで潮の干満をチェック
  • レース直前の風向きと風速を掴む
  • 2~4コースの差し・まくりが狙い目
  • 福岡支部の地元選手が狙い目

具体的な予想ポイントを整理しながら、実践的な狙い方をご紹介していきます。

リアルタイムで潮の干満をチェック

福岡競艇で予想する際に欠かせないのが潮見表です。

干潮時と満潮時によって水位は約2mの差が生まれるため、レース傾向も大きく変化します。

ボートレース福岡競艇周辺の潮見表

出典:釣割(福岡ボートレース場の潮見表

ちなみに、干満時間も日によって異なるため、上記の潮見表から随時チェックするのがポイントです。

<満潮時と干潮時におけるコース別勝率>

コース 満潮時 干潮時
58.5% 53.9%
14.6% 16.5%
14.4% 15.7%
9.7% 10.5%
3.7% 3.8%
0.9% 1.1%

『干潮時⇒センター・アウト有利』、『満潮時⇒インが有利』の両パターンを押さえた上で、レース直前の満干状況をチェックするようにしましょう。

レース直前の風向きと風速を掴む

季節毎の大まかな風の影響は前述しましたが、予想の精度を高めたい方はリアルタイムの風向きと風速を攻略するのがポイントです。

出典:Windy.com(ボートレース福岡周辺)

風速0~1m/sあるいは、風速5m/s以上の場合はイン信頼で問題ありません。

それ以外の2~4mの場合は、下記の風向き毎の予想ポイントとすり合わせます。

  • 北風:うねりが発生し、アウトのまくりが不発に。イン逃げ率UP。
  • 南風:静水面になるためスピード勝負に。アウトのまくり成功率UP。
  • 東風:インが遅れやすく、センターからの差し・まくり成功率UP。
  • 西風:スロー勢が流れやすく、4コースの連対率アップ。

風向き・風速はリアルタイムで変わるため、上記の風状況と予想ポイントはいつでも見返せるようにしておきましょう。

2~4コースの差し・まくりが狙い目

福岡競艇は水面設計の都合上、1マークの攻防戦において2~4コースが有利です。

実際、福岡競艇の決まり手データを見ても、2~4コースの差し・まくり成功率が高くなっています。

▼福岡競艇におけるコース別決まり手▼

コース 逃げ 差し まくり まくり差し 抜き
1コース 94.6% 0.0% 0.0% 0.0% 5.3%
2コース 0.0% 55.4% 33.6% 0.0% 8.7%
3コース 0.0% 10.1% 53.7% 24.2% 11.0%
4コース 0.0% 18.6% 44.3% 25.7% 9.3%
5コース 0.0% 5.8% 27.9% 51.2% 14.0%
6コース 0.0% 3.8% 26.9% 38.5% 26.9%

特に、インにスタートが苦手な選手が入った場合は要注意。

スタートから1マークの攻防戦において2~4コースからの差し・まくり成功率が格段に上がります。

福岡競艇の特徴『インが凹むレースは2,3コースの信頼大』

▲インのスタートが遅れて、3コースのまくりが成功▲

そのため、出走表で平均STや展示航走でのスリットを確認した上で、インが遅れる場合は2~4コースの信頼度を上げるべきです。

福岡支部の地元選手が狙え

水面設計・干満差・風・うねり・引き波などの独特な特徴を持つ福岡競艇は“慣れ”が勝敗を左右します。

そのため、他の競艇場よりも福岡支部を地元とする選手が有利になる傾向があります。

<福岡支部の選手が活躍しやすいポイント>

  1. 荒天時や満潮時の難水面で地元選手を厚め評価。
  2. 全国勝率が物足りなくても、地元A級のイン戦なら信頼。
  3. 地元同士の連携を想定(スタートで攻めて展開を作る→同支部が連動する)

また、瓜生正義西山貴浩篠崎元志などの地元巧者が出走する場合は、迷わず予想の軸にしておきましょう!

福岡競艇の特徴を理解して勝率アップを目指そう!

福岡競艇は「1マークが狭くインが不利」「干満差の影響が大きい」「差し・まくりが決まりやすい」水面です。

さらに、潮の満干や風などの不確定要素が絡み合った時に発生する「うねり」や「引き波」も見逃せません。

今回ご紹介した福岡の特徴と予想ポイントを確実に押さえれば、勝率アップは確実。

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