競艇の女子戦を徹底解説！特徴や出目からわかる買い方5選をご紹介！

競艇には様々なレースがありますが、中でも女子戦は独特な特徴があり攻略難易度が非常に高いです。

ただ、適切な狙い方や買い方ができれば、おいしく稼ぎやすいレースでもあります。

そこで今回は、競艇の女子戦を徹底解説しました。

女子戦の特徴を踏まえた具体的な買い方もまとめたので、ぜひ本記事を参考に女子戦で理想的な勝利を手にしましょう。

競艇の女子戦とは女子選手のみのレース

競艇の女子戦とは、女子競艇選手のみが出場するレースです。

2024年のデータでは年間で54861レースが開催された中で、女子戦は3120レース。

競艇全体の約5.7％が女子戦ということになります。

この数値だけだと少なく感じる方もいるかもしれませんが、年間3120レースは理論上ひと月で260レース（1週間で65レース）開催されている計算。

そのため、ほぼ毎日どこかの競艇場で女子戦が開催されているといった状況です。

この他、男子選手が圧倒的に多い公営競技において、競艇は女子選手の割合が他よりも多くなっています。

その分、女子選手の活躍が目覚ましく、競艇の女子戦はファンからの人気が高いです。

実際、2021年時点で多くの女子戦が1節60億円以上の売上を生んでおり、これはほとんどの周年記念競走（G1）でも届かない売上。

また、2025年にはPG1「スピードクイーンメモリアル」が新設されるほどで、競艇全体の売上に対する貢献度は非常に高くなっています。

ヴィーナスSとオールレディースの違い

競艇の女子戦にもグレードや出場資格などで様々な違いがあります。

その中でも通年開催となる「ヴィーナスシリーズ」と「オールレディース」はよく混同されるので違いをまとめました。

両レースとも開催数は同じですが、出場資格やグレードの違いなどがあり、2014年から現在の形で開催されています。

ヴィーナスシリーズはオーバーエイジ枠があるのものの、中心となるのは選手登録16年未満の女子選手なので新人選手が多いです。

一方、オールレディースは女子選手であれば出場資格を満たすため、中堅やベテラン勢も多く出場。

そのため、ヴィーナスシリーズは新人選手による初優勝が多く、オールレディースでは有名選手の優勝が多いという違いがあります。

競艇の女子戦予想に役立つ特徴6選

競艇の女子戦は男子戦や混合戦と異なり、独特な特徴があります。

そこで、予想に役立つ女子戦の特徴をまとめました。

上記を把握することが競艇の女子戦で勝率アップする第一歩なので、しっかりと把握していきましょう。

ほぼ女子戦しか走っていない選手がいる

競艇の女子選手の中には、斡旋のほとんどが女子戦の選手がいます。

そういった選手の場合、勝負する上で選手評価に注意が必要です。

競艇は水上の格闘技と呼ばれるほど艇の激しい接触を伴う競技なので、一般的に筋力面で力強い走りのできる男子選手の方が女子選手よりも有利と言われます。

ただ、それはあくまで混合戦の話。

女子戦だけで勝率が高い選手と男子選手もいる混合戦で走り勝率が低い選手がいる場合、後者の方が女子戦では活躍するなんてことが起こります。

つまり、女子戦だけを走っている選手がいると数値上の成績が当てにならないわけです。

そのため、女子戦で勝負する際は出場選手の過去レースをしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

選手間の実力差が大きい

選手間の実力差が大きいのも女子戦の特徴です。

その理由は、前述の女子戦のみ斡旋される選手と混合戦も斡旋される選手で実力差が大きいのが1つ。

加えて大きな理由が、階級ごとのボリュームゾーンの違いです。

2025年12月時点のデータでは、男子選手と女子選手で上記のような階級の内訳になっています。

男女それぞれA級とB級で区切ってみると、男子選手はA級:B級≒1:1ですが、女子選手の場合はA級:B級≒3:7の比率。

つまり、女子選手の場合は男子選手以上に一流選手が限られているわけです。

その分、一流選手とその他選手を比較すると実力差が大きい場合が多くなります。

枠なりが多いがスタートはバラけやすい

女子戦では、男子戦と比べて積極的に前づけする選手が少ないです。

男子戦や混合戦であれば、インにB1級がいる場合に格上選手が前づけをしていることがよくあります。

しかし、女子戦は実力に差があったとしても枠なり進入が基本で、進入時の駆け引きがないため、そういう意味では予想しやすいでしょう。

ただ、注意したいのがスタート隊形がバラけやすいということ。

前述の通り、女子選手同士は実力差が激しいですが、特にスタート力に差があることが多いです。

それ故に、スタート隊形がバラけて展開予想に支障をきたすこともあるので、出走表で選手の平均STをしっかりと確認して勝負しましょう。

イン逃げ率が低く「まくり」が頻発する

女子戦は様々なレースの中でも、イン逃げ着率が低くまくりが頻発しやすくなっています。

2024年の上記データを元にすると、女子戦は平均よりも逃げが決まりにくい一方で、まくりが4.3％決まりやすい結果。

これは、スタートがバラけやすくインが出遅れるパターンが他のレースよりも多いことが主な要因です。

また、男子選手よりも筋力に劣りやすい女子選手は、素早くかつ力強い捌きが求められる差し構えよりも、機力任せに旋回をするまくり構えで勝負する選手が多いことも1つの理由。

故に、他のレースよりもまくりが決まりやすく、特に2~4コースのまくりが頻発するので、展示航走や平均STから1コースの信頼度はしっかりと見極めるべきでしょう。

出目傾向では「1-3-2」が出やすい

女子戦独特の傾向は出目にも現れるので、2024年のデータを元に競艇の女子戦における出目ランキングを集計しました。

※出現率が同じ出目に関しては辞書式配列で作成

上記の出目ランキングと全国平均を比較したとき、最も出やすいのは「1-3-2」で約0.7％女子戦で出やすいです。

一方、回収率では「6-1-4」が全国平均と比して最も高い出目。

この他、以下の出目は出現率・回収率・平均配当全てにおいて全国平均以上の数値を出しています。

出目傾向でも2号艇の直まくりや、中枠のまくり決着の出目が出やすくうまみがあることがわかります。

そのため、競艇の女子戦で出目買いをするなら上記は把握必須の出目になるでしょう。

配当傾向からは荒れるとは言えない

競艇の女子戦は長年荒れると言われてきましたが、近年の女子戦はそこまで荒れるとは言えません。

2024年のデータを元に主だった券種の平均配当を全国平均と比較しました。

上記のどの券種でも全国平均の方が平均配当で高くなっており、特段荒れやすいとまでは言えないです。

おそらく女子戦が荒れるというのは「イン逃げが決まりにくい=荒れる」というズレた認識からきていると考えられます。

故に、女子戦だからといって無闇に穴狙いの買い方をするのは避けるべきでしょう。

競艇の女子戦で効果抜群の買い方5選

ここからは、女子戦の特徴を踏まえた勝率アップが狙える適切な買い方についてご紹介します。

上記の買い方をマスターすれば、競艇の女子戦でおいしい稼ぎ方がしやすくなるので、しっかりと押さえておきましょう。

裏スジ対策の裏目買い

競艇の女子戦はスタート隊形がバラけやすいので、スジ舟券が通用しにくい特徴があります。

それ故に、裏スジ対策で裏目も買っておくのは勝率を安定させる効果的な手段です。

競艇の裏スジとは、スジ舟券の理論に当てはまらない組み合わせのこと。

例えば、1号艇が逃げれば2着には2,3号艇が来やすくスジ舟券は「1-23」になりますが、裏スジは「1-456」になります。

競艇の女子戦では、特に2･3着のスジが成立しにくいので、活躍する艇は見抜けたが裏目決着で不的中なんてことにならないよう抑えも買うのが賢明。

ただ、抑えで裏目の買い目点数を増やせば当然的中時のうまみが減りやすく、最悪トリガミになるリスクもあります。

そのため、狙い方次第で本命寄りなら2~3点・穴寄りなら4~6点を目安に抑えを追加してみてください。

機力の気配重視で2連単2着流し

女子戦は、まくりの頻発やスタートがバラけやすいことが特徴的ですが、これは言い換えると伸び型の機体を手にした選手が勝ちやすいということです。

故に、伸び感のある選手を見抜ければ、その選手を軸に勝負することで勝率を高めやすくなります。

その際に有効なのが、2連単2着流し。

伸び感のある選手を軸に2着流しで勝負すれば、スジ舟券が通じにくい女子戦でも当てやすいです。

ただ、1号艇が逃げる展開では配当が望みにくいので、1号艇以外で伸び感ある艇を軸に勝負するのがおすすめ。

これにより、2連単でもそれなりの配当が望みやすいだけでなく、自動的に点数は絞られているので外れても軽傷で済みます。

正確な機力評価が大前提になりますが「女子戦で妙味は狙いたいけど、3連単はハードルが高い」という方との相性が良いでしょう。

勝率重視の3連単ボックス買い

競艇の女子選手は選手間の実力差が大きく、格下選手が格上選手より活躍することは極稀です。

その傾向を活かした3連単ボックス買いも非常に効果を発揮します。

選手の総合的な実力は全国勝率に反映され、これは女子選手も例外ではありません。

そこで、出走表中の勝率上位3選手でボックス買いをすることにより人気寄りから波乱までバランスよく狙うことができます。

例えば、以下のレースでは①,③,④号艇が全国勝率上位3名です。

よって、本レースは「134ボックス」の勝負。

オッズからもわかるように女子戦で勝率重視の3連単ボックスは的中率・回収率の両立が狙えるので、汎用性の高い買い方として押さえておきましょう。

女子戦の出目傾向を押さえた「13-13-全」

競艇の女子戦は「1-3-2」が頻出の出目です。

また、まくりが頻発し、中でも3コースまくりが決まりやすい特徴があります。

その傾向を踏まえたのが「13-13-全」の買い方で、ヒモ荒れや大荒れ展開も狙うことが可能。

他の買い方と比べて買い目が決まっており、買い目作成にかかる手間を多少省くことができます。

特に、おすすめなのは以下を押さえて勝負すること。

どちらかと言うと穴よりの買い方ですが、ポイント①もしくは②を満たすレースで勝負することで勝率を安定させやすくなります。

また、買い目の中には女子戦で頻出の「1-3-2」も含まれているので、トリガミに注意して舟券代を調整すればうまみの演出も可能です。

女子戦の出目傾向に沿った効率良い出目買いなので、できるだけ頭を使わずに勝率を上げたい方は活用してみてください。

プロ予想を活用した狙い撃ち

最も効率良く女子戦で勝率を高めたいなら、プロ予想を活用するのが効果的です。

特に、女子戦に長けたプロ予想を活用すれば以下の点で恩恵があります。

実際、プロ予想が公開される「幸せボートレース」では、2025年9月18日若松7Rの無料予想にて以下の結果を実現。

このように女子戦に長けたプロ予想を活用すれば、圧倒的に効率よく稼ぐことが可能です。

そこで、女子戦に長けたプロ予想を無料公開中のサイトを3選まとめました。

プロ予想	タイガーボート	幸せボートレース	ボートテクニカル
女子戦 収支	+2,846,400円	+1,933,500円	+1,652,200円
的中率	79.9%	80.3%	81.8%
回収率	338%	275%	213%
公式 サイト

上記のプロ予想は、女子戦で一撃10万円以上の払戻を獲得したことがあるので実力は間違いなし。

競艇の女子戦でできるだけ手軽に稼ぎたい方は、ぜひご活用ください。

競艇の主要な女子レース8選！日程もご紹介！

競艇の女子戦はほぼ毎日どこかの競艇場で開催されているので、女子戦のみ勝負することも可能です。

では、女子戦にはどのようなレースがあるのか、主要な女子戦8レースをまとめました。

各レースの概要や特徴はもちろん、最新の日程もご紹介するのでぜひチェックしてみてください。

PG1クイーンズクライマックス

PG1「クイーンズクライマックス」は、年末に開催される女子選手のみのPG1競走です。

その年の獲得賞金上位12名が女子賞金王をかけて競い合うレースで、女子選手版のグランプリに位置するレースとなっています。

つまり、女子戦の中でも最高峰のレースであり、女子選手の中でも限られた選手しか出場できません。

故に、優勝者には1,700万円と破格の賞金に加えて、500万円相当のオリジナルティアラが送られます。

PG1レディースチャンピオン

PG1「レディースチャンピオン」は、女子競艇選手の頂点を決めるプレミアムG1競走です。

勝率上位選手であれば級別や年数を問わず出場できるので、事実上の最強女子選手を決めるレースとなっています。

賞金は1,300万円で、クイーンズクライマックスに次ぐ賞金額。

優勝者は、SG「ボートレースクラシック」とPG1「BBCトーナメント」の優先出場権を獲得できます。

PG1スピードクイーンメモリアル

PG1「スピードクイーンメモリアル」は、競艇女子最速の選手を決めるレースです。

2025年に新設されたPG1で、クイーンズクライマックスとレディースチャンピオンに並び、競艇女子3大重賞レースの1つとなっています。

レースの趣旨が「競艇女子最速をきめる」ところにあるので、他のレースよりもスピード戦が展開されやすい傾向が強いです。

優勝者には、レディースチャンピオンと同様にSG「ボートレースクラシック」とPG1「BBCトーナメント」の出場権が付与。

また、優勝賞金は1,300万円とレディースチャンピオンと同額となっています。

G2レディースチャレンジカップ

G2「レディースチャレンジカップ」は、SG「グランプリ」やPG1「クイーンズクライマックス」の出場をかけたG2競走です。

例年、11月ごろの開催でクイーンズクライマックスの前哨戦として注目されています。

つまり、女子選手にとっては本レースで勝てるかが、年末の活躍に大きく影響するわけです。

年末重賞レースの優先出場権を抜きにしても優勝賞金が500万円と高額なので、中にはフライングを恐れずに攻める選手も少なからず出てくるので荒れる傾向にあります。

G2レディースオールスター

G2「レディースオールスター」は、ファン投票によって選ばれた人気女子競艇選手が出場するG2競走です。

基本的には毎年2月頃に開催され、年度始めのレディース戦として位置しています。

また、ファン投票で出場者が決まる特性上、実力者だけでなくルックスが優れている選手も出場するのが最大の特徴です。

故に、PG1と比べると実力差が大きくなる傾向にあるので、大番狂わせの展開も。

優勝者は、その年のレディースチャンピオンの優先出場権を獲得し、500万円の優勝賞金を得ます。

G3クイーンズクライマックスシリーズ

G3「クイーンズクライマックスシリーズ」は、獲得賞金13位〜54位の42名で競い合うG3競走です。

2014年までは一般競走でしたが、2015年よりG3競走として開催。

毎年12月末にクイーンズクライマックスと並行して行われ、来年度の注目女子競艇選手が出走するので競艇ファン注目のレースです。

優勝者は、翌年夏開催のPG1レディースチャンピオンの優先出走権を獲得。

賞金は100万円が贈られます。

G3オールレディース

G3「オールレディース」は、階級に関係なく全ての女子競艇選手が出場するG3競走です。

2014年からオール女子戦という名前から、オールレディースという名称に変更しグレードもG3へと変更しています。

優勝者は、レディースチャンピオンへの出場権を獲得。

賞金は、145万円以上が贈られます。

ヴィーナスシリーズ

「ヴィーナスシリーズ」は、全ての女子競艇選手が対象となる一般競走です。

かつては登録16年未満の女子競艇選手が対象だったヴィーナスシリーズ。

2020年からはオーバーエイジ枠という形で、16年以上の選手も出場することが出来るようになりました。

どの年度においても毎月開催されており、今後活躍が期待できる女子競艇選手が見つかるので競艇ファンが注目しているレースです。

そんなヴィーナスシリーズの優勝者には、賞金71万円以上が贈られます。

競艇の女子戦まとめ

今回は競艇の女子戦についてご紹介しました。

近年、驚異的な人気を見せる競艇の女子戦。

以前と比べても開催される女子戦の数は多くなっているので、目にする機会も多くなっているはずです。

女子戦の場合は、混合戦の予想とは違った予想方法を行う必要があります。

女子戦では不利なコースでも人気の選手が勝ちやすく荒れる展開が多いです。

普段どおりの予想を行っていては勝てるはずレースも勝てないので、今回紹介した内容はしっかり押さえておきましょう。