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競艇の水質大全!3種類の水質の特徴や攻略法を徹底解説!

競艇の水質 トップ

全国に24か所ある競艇場はそれぞれに異なった特徴を持っており、各特徴に合わせた勝負が攻略の肝になってきます。

特に、不安定な水面上でレースを行う競艇において、水質の特徴を把握することは非常に重要です。

そこで今回、競艇水質について徹底解説しました。

水質の種類や特徴はもちろん、それらに合わせた攻略法についてもまとめたので、勝率アップのためにもぜひ最後までご覧ください。

今田武蔵
今田武蔵
ボートレース・競艇予想ムサシ屋運営事務局運営責任者

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています!

競艇場の水質は淡水・海水・汽水の3種類

競艇場の水質は淡水海水汽水の3種類です。

それらは一般的に以下のように分類できます。

水の種類 塩分濃度 浮力 水質
淡水 0.05%未満 小さい 硬い
海水 3.2%~3.5% 大きい 柔らかい
汽水 0.05%~3.1% 不定 不定

汽水は耳馴染みのない方がいるかもしれませんが、端的には淡水と海水の間の塩分濃度である水という認識で問題ありません。

では、それぞれにどのような特徴があるのか詳しくご紹介します。

淡水の特徴

淡水とは、塩分濃度が0.05%以下の水。

海水と比べると、塩分濃度が低く浮力が小さいです。

さらに、海水よりも塩分だけでなくミネラルなどの濃度も低く不純物が少ないので、硬い水面になり艇がバタつきやすい特徴があります。

この他、選手の体重次第で以下の影響が出ることも。

  • 体重が軽い
    →水面の抵抗が小さくスピードを出しやすい
  • 体重が重い
    →水面の抵抗が大きくスピード負けしやすい

河川や湖などの競艇場は淡水の競艇場となるので、上記の特徴を把握しておきましょう。

海水の特徴

海水とは、塩分濃度3.2%~3.5%の水。

淡水と比べると、塩分濃度が高く浮力が大きいです。

さらに、淡水よりも塩分やミネラルなどが豊富で、浮力が大きく柔らかい水面となっています。

この他、選手の体重次第で以下の影響が出ることも。

  • 体重が軽い
    →水面との接地面が小さく旋回時に流れやすい
  • 体重が重い
    →水面との接地面が大きく旋回で安定しやすい

また、海水の競艇場は潮流や潮風の影響を受けやすく水面が荒れることも多々あります。

特に、海と直結している競艇場では水面が荒れやすくなっているので、しっかりと把握しておきましょう。

汽水の特徴

汽水とは、塩分濃度が0.05%~3.2%の水のことです。

より一般的には海水と淡水が混ざった水を指します。

それ故に、海水と淡水の割合によって水面の硬さや荒れ具合が多種多様。

河口付近や海と直結している湖などを利用している競艇場は汽水になり、特徴は一様ではないので各競艇場に合わせた勝負が重要になります。

競艇場を水質別に分類

各水質の特徴を把握しておけば、ある程度は競艇場ごとに適切な勝負ができます。

そこで、全国24か所の競艇場ごとの水質を一覧でまとめました。

競艇場 水質 水源
桐生競艇場 淡水 阿左美沼
戸田競艇場 淡水 雨水と湧水
江戸川競艇場 汽水 中川の河口付近
平和島競艇場 海水 東京湾の勝島南運河
多摩川競艇場 淡水 砂利採取場の井戸
浜名湖競艇場 汽水 汽水の浜名湖
蒲郡競艇場 汽水 三河湾
常滑競艇場 海水 伊勢湾
津競艇場 汽水 伊勢湾
三国競艇場 淡水 竹田川
びわこ競艇場 淡水 琵琶湖
住之江競艇場 淡水 雨水と工業用水
尼崎競艇場 淡水 湿地帯の人工池
鳴門競艇場 海水 紀伊水道
丸亀競艇場 海水 備讃瀬戸
児島競艇場 海水 備讃瀬戸
宮島競艇場 海水 広島湾
徳山競艇場 海水 周防灘
下関競艇場 海水 周防灘
若松競艇場 海水 洞海湾
芦屋競艇場 淡水 人口プール
福岡競艇場 汽水 那珂川と博多湾
唐津競艇場 淡水 松浦川
大村競艇場 海水 大村湾

上記を踏まえると、海水の競艇場が10か所・淡水の競艇場が9か所・汽水の競艇場が5か所あります。

日本は周囲を海に囲まれた島国なので、海水の競艇場が多くなっているようです。

では、それぞれの水質でどのような予想が効果的なのか詳しくご紹介します。

淡水の競艇場における予想ポイント

淡水の競艇場での予想ポイントは以下の4つです。

淡水の競艇場における予想ポイント

    • 潮流や潮風の影響がなく静水面が多い
    • 水面が硬く機力差が出やすい
    • 体重の軽い選手が有利になる
    • スタート巧者が活躍しやすい

それぞれ詳しくご紹介します。

潮流や潮風の影響がなく静水面が多い

淡水は海水と異なり、潮流や潮風の影響がないので静水面の競艇場が多くなっています。

競艇場 水質 水面
桐生競艇場 淡水 難水面
戸田競艇場 淡水 静水面
多摩川競艇場 淡水 静水面
三国競艇場 淡水 難水面
びわこ競艇場 淡水 難水面
住之江競艇場 淡水 静水面
尼崎競艇場 淡水 静水面
芦屋競艇場 淡水 静水面
唐津競艇場 淡水 静水面

全9場ある淡水の競艇場で、6場が静水面の競艇場。

競艇場の構造にもよりますが、一般的に静水面ではスピード戦が展開されやすいです。

そのため、チルトを上げている選手が活躍しやすい傾向にあるので、直前情報でチルト角度を確認するようにしましょう。

執筆者画像

今田 武蔵

淡水の競艇場の中でも、住之江・尼崎・芦屋はインが強い競艇場で、本命党はもちろん競艇初心者でも予想しやすくなっています。

水面が硬く機力差が出やすい

淡水は、海水より水面が硬く機力差が出やすいです。

これは、水面の硬さで艇がバタつきやすいため。

よって、展示レースで旋回時に艇がバタついていないか、小回りなターンができているかなどをしっかり確認することが重要です。

ピットレポートが公開されている場合は「乗り心地(艇の安定感)」についての言及がないかを確認するのも勝率アップに一役買うでしょう。

体重の軽い選手が有利になる

淡水は海水よりも浮力が小さいので、体重の軽い選手が有利になります。

というのも、体重の軽い選手だと艇の沈み込みが浅く、水面抵抗を小さくすることができるためです。

水面抵抗が小さいと、スピード戦が展開されやすい淡水の競艇場では非常に有利に働きます。

そのため、競艇選手の体重にも注目しましょう。

執筆者画像

今田 武蔵

競艇では、男子選手の平均体重が54kg・女子選手の平均体重が47.9kgなので、それらを基準に体重を評価してみてください。

スタート巧者が活躍しやすい

淡水の競艇場は、スタート巧者が活躍しやすいです。

フライングスタート方式を採用している競艇において、選手は大時計や1マークのブイなどを目印にスタートします。

潮位差のある海水の競艇場だと景色が変わり、目印との距離感を測りそこねることもしばしば。

一方、淡水の競艇場では潮位差による景色の変化がないので、全選手がスタートを合わせやすいです。

それ故に、スタートに長けた選手は他の選手よりも一歩リードしやすいので、出走表中の平均STを確認するようにしましょう。

海水の競艇場における予想ポイント

海水の競艇場での予想ポイントは以下の4つです。

海水の競艇場における予想ポイント

    • 潮流や潮風の影響で難水面が多い
    • 水面が柔らかく機力差が出にくい
    • 体重の重い選手が有利になる
    • 荒波巧者が活躍しやすい

それぞれ詳しくご紹介します。

潮流や潮風の影響で難水面が多い

海水の競艇場は、潮流や潮風の影響を受けやすく波の立つ難水面が多くなっています。

競艇場 水質 水面
平和島競艇場 海水 難水面
常滑競艇場 海水 静水面
鳴門競艇場 海水 難水面
丸亀競艇場 海水 難水面
児島競艇場 海水 難水面
宮島競艇場 海水 難水面
徳山競艇場 海水 静水面
下関競艇場 海水 静水面
若松競艇場 海水 静水面
大村競艇場 海水 難水面

全10場ある海水の競艇場の内、6場と半数以上が難水面の競艇場です。

難水面では不規則な波やうねりが生じるので、選手の走りの技術が試されます。

つまり、選手の実力が反映されやすく、スジ舟券が通用しないレースも多々あるので、選手の実力を正確に見抜くことが勝率アップのポイントになるでしょう。

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今田 武蔵

海水の競艇場の中でも、平和島・鳴門・宮島は荒れる競艇場として有名です。そのため、穴党以外は勝負を避けるのが賢明でしょう。

水面が柔らかく選手の実力差が出やすい

海水では淡水より選手の実力差が出やすくなります。

これは、海水が淡水に比べて柔らかい水面で操艇に支障が出にくく、機力よりも選手の実力が結果に色濃く反映されやすいためです。

よって、階級はもちろん、勝率や連対率など細かく選手の分析をすることが重要。

出走表からわかる情報だけでなく、選手ごとのコース別成績や過去から直近までの成績を把握して勝負するようにしましょう。

体重の重い選手が有利になる

海水は淡水よりも浮力が大きく、体重の重い選手が有利になります。

これは、体重が重い選手だと浮力に負けず、しっかりと艇が沈み込み安定して旋回しやすいためです。

一方、体重が軽い選手は艇の沈み込みが浅く旋回時に流れやすくなります。

海水の競艇場は難水面になりやすく、安定して旋回できることはかなりのアドバンテージなので、体重の確認と展示レースでの艇の安定感を確認しましょう。

荒波巧者が活躍しやすい

海水の競艇場は荒波巧者が活躍しやすいです。

競艇選手は、一般的に自分が所属する支部に紐づいた競艇場で日々練習をしています。

つまり、ホームが潮流や潮風で荒れる難水面の選手は、他の選手よりも荒波を走り慣れているわけです。

実力ある選手でも1節で難水面に慣れきれないことも多々あるので、選手のホーム水面が荒れる競艇場かどうかも確認して勝負しましょう。

汽水の競艇場における予想ポイント

汽水の競艇場での予想ポイントは以下の2つです。

汽水の競艇場における予想ポイント

    • 競艇場ごとの水質を把握する
    • 地元選手の活躍を想定する

それぞれ詳しくご紹介します。

競艇場ごとの水質を把握する

汽水は淡水と海水が混ざりあった水質で、競艇場ごとにその比率は千差万別です。

そのため、汽水の競艇場で勝負する場合は、各競艇場の水質特性を個別に把握するしかありません。

汽水の競艇場 水質の特徴 潮流の影響 水面
江戸川競艇場 海水寄り 大きい 難水面
浜名湖競艇場 海水寄り 小さい 静水面
蒲郡競艇場 淡水寄り 小さい 静水面
津競艇場 海水寄り 小さい 難水面
福岡競艇場 海水寄り 大きい 難水面

上記はどれも汽水の競艇場ですが、細かく見るとこれだけ違いがあります。

例えば、蒲郡競艇と福岡競艇を比べると各項目で真反対の特徴です。

それだけに、汽水の競艇場全てに共通する水質の特徴はないので、個々の競艇場に合わせて勝負することを心がけましょう。

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今田 武蔵

汽水の競艇場の中は全体的に荒れやすく、中でも浜名湖・福岡は万舟出目ランキングトップ3にランクインするほどです。そのため、競艇初心者や本命党の方は勝負を避けた方が無難でしょう。

地元選手の活躍を想定する

汽水の競艇場では、地元選手が活躍しやすいです。

全ての汽水の競艇場に共通する水質特徴はありませんが、全体的に攻略難易度が高いという点は共通です。

それは、予想する側だけでなく選手にとっても同様。

つまり、走り慣れている選手は他の選手よりもアドバンテージが大きいわけです。

実力や機力が拮抗しているレースでは、地元選手の評価を上げて予想すると配当妙味な勝負をしやすいので、各支部のエースレーサーを把握しておくと良いでしょう。

競艇場の水が汚い2つの理由

ネット上では、競艇場の競走水面に関して「汚い」「濁っている」という意見があります。

競艇ファン中には、選手の健康被害や汚さが気になる方もいるでしょう。

そこで、競艇場の水面が汚い理由を解説しました。

競艇場の競走水面が汚い2つの理由

    • オイルや排ガスが水面に溶け込むため
    • 競走水面の入れ替えが年に1,2回のため

それぞれある意味で致し方ない理由なので、豆知識として覚えておくと競艇の理解が深まるでしょう。

オイルや排ガスが水面に溶け込むため

競走水面が汚れる最も大きな原因は、エンジン(モーター)です。

ボートレースで使用されるエンジンは旧式で、エンジンオイルやガスの排出が多く競走水面に溶け込むことで濁った見た目になっています。

確実に水質汚染に繋がっているのでエンジンを変えれば良さそうなものですが、そう簡単ではありません。

というのも、エンジンを変えるということは、選手が走る条件を変えることになるためです。

当然、選手自身の走りに影響は出ますし、ルールの変更も必要でしょう。

言い換えると、ボートレースのそのもののあり様を変えることになりかねないので、現行のエンジンが使い続けられています。

執筆者画像

今田 武蔵

水質汚染によって競艇選手の健康に問題が出そうなものですが、その点はしっかりと管理されており、健康に害がない状態を維持しているようです。

競走水面の入れ替えが年に1,2回のため

競艇の水面が汚れているのは、水面の入れ替えが年に1,2回しか行われないことも要因の1つです。

ここまで回数が少ない理由としては以下の2つ。

  • 水の入れ替えに莫大なコストがかかる
  • 水の入れ替えで水質変化が懸念される

競走水面の全国平均は約71000㎡で、東京ドーム約1.5個分の広さです。

それだけの土地で水を入れ替えるのは、時間も労力も費用も莫大になるのは火を見るより明らかでしょう。

また、きれいな水に入れ替えると、水面が硬くなることもありえます。

それまでは不純物が多く柔らかい水質だった競走水面が、水の入れ替えによって不純物が取り除かれ硬い水質になると、競艇場の特徴がガラリと変わることもあるでしょう。

これらの点から、競走水面の水の入れ替えは回数が少ないので濁りが目立つようになっています。

競艇の水質まとめ

今回は競艇の水質についてご紹介しました。

改めて内容をまとめると以下の通りです。

  • 競艇場の水質は淡水・海水・汽水の3種類
  • 海水の競艇場が10か所
    淡水の競艇場が9か所
    汽水の競艇場が5か所
  • 淡水の競艇場における予想ポイント
  • 潮流や潮風の影響がなく静水面が多い
  • 水面が硬く機力差が出やすい
  • 体重の軽い選手が有利になる
  • スタート巧者が活躍しやすい
  • 海水の競艇場における予想ポイント
  • 潮流や潮風の影響で難水面が多い
  • 水面が柔らかく選手の実力差が出やすい
  • 体重の重い選手が有利になる
  • 荒波巧者が活躍しやすい
  • 汽水の競艇場における予想ポイント
  • 競艇場ごとの水質を把握する
  • 地元選手の活躍を想定する
  • 競艇場の水が汚い2つの理由
  • オイルや排ガスが水面に溶け込むため
  • 競走水面の入れ替えが年に1,2回のため

「競艇において水質は予想に関係ない」という意見もありますが、ムサシ個人の見解としては水質も予想の材料に組み込んでおいた方が予想精度は上がるという考えです。

ただ、同じ水質でも競艇場ごとに細かな違いがあるので、各競艇場の特徴を把握する上での1つの重要な要素として覚えておくのが良いでしょう。

今回はそういった観点で競艇の水質を解説したので、ぜひ勝率アップにお役立てください。

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